2006年9月28日(木)今年も和歌山南部に青物が廻って来ました。今しかないメジロの暴れ釣りをどうしても堪能したくて、和歌山県すさみ町見老津の黒龍丸さんへ友人と二人で行きました。
平日木曜日の仕事の段取りを前日に無理やり済ませ、AM0:30に家を出ました。一緒に行った友人はなんと、身内の葬式理由(すでにお亡くなりの嫁さんの母親)で仕事を休みました。大阪市内から見老津までは約190km弱です。桟橋にはAM4時に到着しました。途中、コンビニと田辺市内でラーメンを食べました。黒龍丸さんの船付場は、国道42号線から見老津漁港へスロープを降りて右にUターンするように進み、漁協組合の建物を越えて50mほど行った桟橋角付近です。桟橋にはトイレがなかったですが、無料の黒龍丸さん仮眠所が近くにあります。
今回は予約の際に黒龍丸さんが一杯で、別船(黒龍丸船長友人)の浦安丸さんに乗りました。今はメジロが爆釣りなので、平日でも見老津の釣り船は、どこもいっぱいのようです。
AM5:40分桟橋の船が一斉に出船して10分ほどのポイントを目指しました。仕掛けは今回初めてなので、天秤道具を船長に借りました。L型スチール天秤、サニー大カゴ(青色)、3m×1mゴム、100号オモリ。ハリスは12号を4ヒロ、針は13号針(ブリ、ワラサ)の1本針。2本針は使用禁止でした(船長のタモ入れは1本針で限界)。サニーカゴにサンマのミンチを入れて、サンマ切り身を針にチョン掛けします(皮側の端から刺してねじり、もう一度皮側から通す【船長直伝】)。釣り方は天秤フカセの流し釣りです。
そして、夜明けとともに第1投で、水深は約75mほど。船長の合図で全員同時に仕掛けを落とします。天秤・オモリ・カゴから先に落とし、最後に刺し餌を投入。船長の指示タナより5m(ハリス分)ほど深いタナで止め、5m上げて指示タナで撒き餌をします。必ず一度指示タナより5m深いタナまで落とすようにします(撒き餌、からまり防止)。船はメジロのいるポイントを通過していくので、その時に撒き餌と船長指示タナ(リールカウンター)が合っていれば、必ずヒットします。
リールカウンターが命なので、少しでもズレていれば釣れません。リールのPEラインのカウンターチェックは釣具屋さんで必ず必要です!自分も予備で持っていったリールのカウンターがズレていました。リールを替えて「自分だけがアタリがないのは、タナが違う!」すぐに気付いて、PEラインの色で10mをチェックしたらカウンター表示と5mほどズレていました。船長指示タナ+5mにしたら、すぐにアタリが戻りました。
1投目からパーフェクトでメジロが上がりましたが、船上はお祭り騒ぎをこえて戦場のようでした。もちろん弁当を食べる間もなかったです。船長の投下合図までに、刺し餌、サンマミンチのカゴ充てん、釣った魚を絞めて、友人と見分けがつくように尾にハサミを入れて船のイケスBOXに入れる作業を全て終わらせなければいけません。
最初使ったリールは旧型のリールで、メジロの強烈な引きで4回目のヒットでつぶれてしまいました(オーバーヒート)。「しまった〜!もっとパワーのあるリールを持ってきたらよかったな〜!準備不足!メジロをなめてたな〜!予備竿で何とかもってくれよ〜!」」すぐに予備のライト短竿(アルファタックルARB201)とダイワ電動リール(400Bde)に替えましたが、竿、リール共に何とか耐えてくれて良かったです。只、リール道糸は6号以上は欲しかったです。それと竿長は3m以上はいると思いました。潮が緩くなると天秤とハリスがからまるのと、撒き餌も長い竿の方が楽だと思いました。次回の参考になりました。仕掛けも出船前に4つ作りましたが、オマツリなどで5つ使いました。
1回のポイント流しは約10分ほどで、納竿のAM11:00までに25回ほど流したと思います。単純にパーファクトで1人25本の釣果になると思います。竿頭の人で20本でした。すごい確立の釣果です!そのデータだけでも船上の忙しさは想像して頂けると思います。海上も何十船もの船が交代でポイントを流し合うので、船同士が接触しそうになるのも何回かありました。船も釣り人もとにかく忙しくするので、救命ライフジャケットを着用した方が良いと思いました。自分も船上で忙しすぎて何回かバランスを崩して落ちそうになりました。
後半は余裕があったので、手持ち竿でメジロの強烈な引きを楽しみました。アタリがきたら、メジロが少し弱る最初だけ慎重に巻き、後は電動パワー勝負です。まれに上がるカンパチ、ヒラマサの顔は見れませんでしたが、入れ食いのメジロパワーを堪能しました。AM11:00の納竿で自分の釣果は18本でした。
今回お世話になった黒龍丸さんはとてもサービスが良く、見老津では大変、人気があります。浦安丸の船長もとても優しく、見老津の釣りを丁寧に教えてくれてとても勉強になりました。10月いっぱいまではヘルプで船を出しているそうです。
大阪には3時くらいに戻れましたが、大型クーラー2個のメジロを配るのには苦労しました。親戚、兄弟、近所の居酒屋さん、会社関係、あちこちに電話しまくりで・・・。
自分「魚いらん〜?お願いやから魚をもらってくれませ〜ん?」
自分「遠慮せんと2〜3本いっといて〜!」
近所の奥さん「イヤ〜!メチャ、大きいや〜ん!ほんでもうちの家、出刃包丁ないわ〜?」
自分「ん・・・・・・・? 3枚におろして頭も割っとくから、今日、刺身で食べて〜!」
近所の奥さん「これ何ちゅう魚〜?どうやって食べたらええの〜ん?」
自分「ブリの弟みたいな魚〜!焼くなり煮るなり好きにして食べて〜!」
こんなやり取りをしながら、何とか配れました。
残りの釣果は又、くら寿司さんで成仏してもらいました。刺身、たたき、心臓煮、キモ煮、メジロダイコン、カマ塩焼き、味噌漬けのメジロフルコースでした。養殖ハマチのような油はなく、アッサリとして思っていたより沢山食べれました。心臓とキモは最高の珍味で美味でした。
和歌山のメジロは良く太っていて肉厚があり、強烈なファイターでした。
見老津の海は、スケールの大きな海でした。
【メジロ】
http://www1.kcn.ne.jp/~yoneda3/turi_jiki/buri.html
http://www7a.biglobe.ne.jp/~fishpage/fishkobetu/buri.htm
【ブリとヒラマサの違い】
http://www7a.biglobe.ne.jp/~Fish-Fish/buri-hiramasa.miwakeru.html
■黒龍丸 http://www.naxnet.or.jp/~kiyo-i/kokuryu/html/top.html
電話 0739-58-0581 携帯 090-3030-5620
1人 13,000 円 (エサ・氷)
■くら寿司
06-6796-3766 定休日 月曜日
大阪市生野区巽南4-7-18(内環状線沿い、北向き左側)