【No.127】和歌山県中紀のイサギ、イシダイ釣り (マーシーの海釣り日記)

2008年3月12日（水）和歌山県御坊美浜の仲政丸さんへ、産卵前のイサギとイシダイを釣りに行きました。AM5:30出船でポイントの楠井沖まで30分。お客さんは自分を入れて5人でした。鉄火面天秤にアミエビを入れて3号イサギ用4本サビキで開始。タナは底から5～6ｍ上から探りました。今回は手返しを重視して中通しの竿を使ってみました。

第１投目で小ぶりのイサギらしいアタリがあり、10ｍほど巻上げたところで二回目の大きなアタリがありました。「何かな～？」と思いながら海面に姿を現したのは大きなアオリイカで、イサギにしがみついていました。すぐに近くのタモを取ってすくおうとしましたが、自分の顔を見て逃げてしまいました。愕然としていたところに船長が飛んで来て「すぐにもう一回魚ごと仕掛けを掘り込め～！又、抱き付きよる～！」すぐに傷だらけのイサギの付いた仕掛けを投入して10ｍほど沈めてゆっくり巻上げました。船長の言ったとおり、逃げたアオリイカが又、海面に上がってきました。船べりで船長が取り込むのを身を乗り出して見ていたら「イカを見るな～！逃げよるぞ～！」の船長の声。すぐに顔を引っ込めて遠くから船長がタモですくうのを見ました。大きなアオリイカでした。第１投目から思わぬ大物釣果で船長に感謝です。イカを海面ですくう時は白色の大きなタモで、イカの目と目線を合わさないようにすくうそうです。最初に逃がした時に自分が持ったタモは赤色の小さいタモでしたが、船長から「このタモではアオリイカはすくわれへんど～！絶対に白い大きなタモですくわなアカンぞ～！」と指導が入りました。「アオリイカは賢いな～！？勉強になりました・・・。」

アオリイカの刺身が食べれる安堵感と嬉しさで、”あれも釣りたいこれも釣りたい”の邪念が湧き出てきてしまいました・・。イサギ仕掛けをイシダイ仕掛け（4号ハリス3本針2ヒロ）に替えてイシダイを狙いました。でもエサ取り魚にエサを取られるばかりでした・・・。その後チグハグな時間帯が続きました・・・。■イシダイを狙うと後ろ席でイサギが良く釣れている・・・■イサギを狙うと隣席でイシダイが釣れている・・、メジロらしき青物にイサギ仕掛けの針をへし折られ・・イシダイらしき魚にハリスを2回ぶち切られ・・。■小アジで青物を狙うとサッパリ音なしで・・。■真正面に並んだ向かいの船でマダイが釣れるとすぐにタナを変えてサッパリ・・・。「このままではアカん・・・！チグハグ過ぎる・・。信念がない・・・基本（初心）に帰ろう・・このままでは釣果が伸びない・・。イサギ狙い一本にせなアカン・・・！でもイシダイ1枚だけでも欲しいな～・・アカン！邪念を捨てろ！・・・・」
イサギ狙い一本に決めて釣り始めたら、すぐに大きめのアタリが・・・。なんと！イシダイがスレ掛かりで上がりました。　「今日は何か変な日やな～・・でも結果オーライ～オーライ・・・♪」　その後、船長が2、3回船のアンカーを差し替えてくれて、何とかイサギを連続で確保出来ました。4本針のパーフェクト、良型のトリプルと短時間で数を増やせました。釣果は、イサギ35、イシダイ１、アオリイカ１、小アジ10でした。この日イシダイを4枚上げた常連さんの50cmイシダイは肉厚で大きかったです。

船長の一言アドバイス「二兎（にと）を追う者は一兎（いっと）をも得ず！」「これを釣ると決めたら横の人がイサギ100匹釣ってても替えんくらいの気で釣らなアカン！」　「絶対に釣れる時（ジアイ）に釣らなアカン！」

ラッキーな釣果は、お刺身4種盛りと塩焼き、あら汁で成仏してもらいました。イサギ、イシダイ刺身は油がのって美味でイシダイの皮湯引きもGood。アオリイカは肉厚で歯が折れそうなくらいのコリコリ感とモチモチ感が融合し最後に口の中に甘みが残って最高。今回は自然の恵みに感謝をこめて刺身大皿にイカの透明な軟甲を乗せ、翌日はイカフェに。オマケでつくった小アジの酢ジメは想像以上でビックリ！塩焼きはプリプリ美味、トドメはあらのウシオ汁で成仏してもらいました。