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レポート


「山を歩こう!」

今回は「ビギーナーハイカーガイド」

「あっ、おはよう。もう昼近いけどね。大丈夫!今日のコースはこの時間から登っても楽しいって。 この元町駅からずっと北に向かって、諏訪山から再度(ふたたび)山にの公園に行くから。それから先はみんなの疲れ方見てコースを考えるわ。お茶とお昼ご飯は持って来てんね?トイレはいい?
ほんじゃ行こか。」


「この左側が諏訪山神社で、右側が諏訪山公園に登って行く道。こっち、諏訪山公園の方から登って行くで。無理せんようにマイペースやで。しんどなったらちゃんと言わなかなんで!
石畳の落ち葉は滑るから気を付けて。もう公園に着くで。5分程しか登ってないのに結構汗かいたやろ。ほら、もう街並みが見える高さまで登ってんで。この公園、桜の季節には花見客でいっぱいなんやで。
ここから大師道って歴史のある登山道を登ってもええねんけど、このままビーナスブリッジから錨山ちゅうて、高速道路から錨のマークと 神戸市のマークが見えるやろ、その錨のマークをつけてる山に登んね。思ってるよりすぐ着くねんけど、そこまでが一番辛いかも、兎に角、今日は見晴らしのいいとこ行くから。頑張って行くで!」
「ここがビーナスブリッジ。この上のベンチで休憩。
駅からまだ30分も経ってないのに、もう神戸が一望出来そうやろ。あれがさっき横を通ってきた県庁。あっちが三宮で、今日はあそこがゴールやけど、まだ登り始めた所やからね。 汗が納まったらレストラン横の階段を降りて道路の向こう側の道に出るんで車に気を付けて!」

「神戸って不思議なところやろ、海があって、すぐそこに山があって。
 
こんなふうに山の陰に入ったら海が本当に近いなんて思われへんやろ。 でも山の中歩いとっても時々船の汽笛が聞こえるんやで。 余り大股にならんようにね、疲れやすなるから。
鳥の声とか、木の酒類とか空の色とか、雲の形とか、いろんなものを楽しんで歩くと疲れ方が違うからね、楽しく歩こ。ほら、汽笛が聞こえたやろ。」

「もうちょっとやから頑張ってや!
錨山までが今日のコースで一番きついとこやねん。 「その先バァーって広くなってるとこ、ほら錨山に着いたで、って言いたいけど、残念でした。ここからあの階段を登って、あの上の展望台まで行ってもらうでー。
そこで休憩しまーす。ゆっくりでいいから登ってよ。」
「きつかった?きついわな、そりゃ。でも見てみ、さっきからちょっとしか登ってないのに、もう大阪湾が一望出来るで。ほら、関西空港もわかるやろ?
この屋根みたいになってるんは太陽電池、もうちょっと行ったとこにある風力発電機と一緒に神戸の錨のマークと神戸市のマークを光らせる電気作ってんねんて。
ここでお昼にしよか。」

「まだ関西よりも関東の方が山登りは盛んやね。でもな、山登りを毎日の日課にした登山が発祥したんは、この六甲やねん。さっき諏訪山公園で言ってた大師道は、あそこからこれから向かう大竜寺山門前に出る道で、毎日登山の発祥地らしい。他にもな、神戸の都心部から、いろんな登山道があって、そこを登り降りすることを日課にしている大勢の人たちがおんねん。中にはタイムレコーダーを使って、誰が何時に登ってきたかの記録をとっている所もあんねん。そんな登山道は神戸だけやなくて、六甲山地の東から西のどこにでもあんねん。六甲の麓の人たちには登山が生活の中に溶け込んでんねやな。
ほらここが善助茶屋跡、で、立派な碑、建ててるやろ、毎日登山発祥の地。もう大竜寺やで。」

「この道は六甲山縦走路って云うて須磨から芦屋まで続いてて、このまま真っ直ぐ行くと銅蓋山とか菊水山に出るねんけどね。 みんな疲れてきたやろ?もう登りも終わり!その先の三叉路を右に折れたらすぐ再度(ふたたび)公園や!そこが今日の目的やで!」

「着いたでー!ここが再度(ふたたび)公園。そうや、ここまで車で来れるで。でも車やったら山の楽しさ味わえんでッ。
この池が修法ケ原池。みんなー、ボートに乗る元気あるかー?あっても今日は乗ってる暇ないけどな。
この向こうには外人墓地とか梅林があって、森林植物公園とかに行けるわ。ほら、そこに売店があるやろ、そこで乾杯すんで〜!」

「さて、この川原が市ケ原。桜の時にはここもにぎやかやで〜。トイレはあの階段のぼったとこにあるわ。そこの川原に適当に座って、さっき公園で入れた水出して、ここの水でもええねんけどな。
そう、これでお湯沸かしてコーヒーでも入れるわ。靴脱いで水に入ったら気持ちええよ。こんな所で飲むコーヒーもオツなもんやろ。
さてみんなのお疲れ モードはどんなもんかな?もし大丈夫だったらここからハーブ園に行ってみよ思うけど、このまま布引き貯水池から三宮に降りて行くだけ。
まだ元気そうやね、頑張ってハーブ園に行くで!」

 
「やっと着いたなぁ〜。あの階段がきつかったわな。
でももう本当にこれで登り終わりやから。
きれいなとこやろ。汗びっしょりの汚い格好やから、観光客に変な目で見られるかもしれんけど、我慢して。
トイレはそこにあるから。ここのアイスクリームは美味しいで。 みはらしも抜群やろ。
後は下りだけやし、貯水池見て、布引きの滝見て、三宮の街見下ろしながら降りて行くで。楽しんで行こう!」

 
「どうこの雄滝の姿?そうやで、オタギやなくてオンタキって云うんや。
新神戸駅のすぐそばに雌(めん)滝があるわ。
この高さ?40メートルくらいかな。雄滝はその半分くらいかな。
今日くらい水量があったらすごい見ごたえがあるわ。かなり水しぶきもかかるやろ。雄滝って名前にふさわしい流れやね。
ほら、この下にも滝が流れてるやろ。ここでたっぷりマイナスイオンを吸って帰らな。」

「新神戸駅が見えてきたなー。いよいよ今日のハイキングも終わりやな。楽しめた?楽しんでくれたんなら良かったわ。何が良かった?今度も何か考えて持って行くわ。 疲れた?結構歩いたもんね、疲れるわな。汗いっぱいかいたやろ?そうでもない? って、そんなワケないやろ。
この坂を下りたら、さー、到〜着〜。皆さ〜ん、お疲れ様でした。
これから三宮の駅の近くにある銭湯入って、打ち上げに行きますよー。」


こんな感じで、さあ、あなたも気楽にハイキングに出かけてみましょうよ。
これからの季節は夏よりももっと素敵な山の姿を見せてくれますよ。
あなたも、「毎日登山」とかいかなくても
「たまに登山」が出来るそんな場所を見つけてみてはいかがですか?







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